石井柏亭展 11日から松本市美術館で | 信毎読者サイト なーのちゃんクラブ      
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石井柏亭展 11日から松本市美術館で

2025年10月1日

 松本市美術館で企画展「戦後80年石井柏亭えがくよろこび」を開催します。同美術館主催、信濃毎日新聞社ほか共催。会期は11日(土)から12月7日(日)まで。

 明治末から昭和前期にかけて活躍した画家・石井柏亭は東京に生まれ、幼い頃から父・鼎湖に日本画を習い、16歳で洋画家・浅井忠に師事しました。中央画壇の中心的存在となり、日本の近代美術の発展に大きな足跡を残しました。

 1945年3月、柏亭の姿は疎開先の松本にありました。東京大空襲により自宅とアトリエは全焼し、家財や作品など多くを失いますが、信州の雄大な自然に背を押され、絵筆を動かし続けます。さらに、若い画家たちへの指導や美術団体の結成にも力を注ぎ、戦後の信州美術の再興と発展に尽力しました。

 柏亭が松本に疎開してから80年。本展では初期から晩年までの代表作に加え、信州ゆかりの作品・資料を通して、その多彩な画業と地方美術に向けたまなざしをご紹介します。

 月曜休館(休日の場合は翌平日)。観覧料は一般1500円、大学生と70歳以上の松本市民1000円(電子チケットはそれぞれ100円引き、前売り券はそれぞれ200円引き)、高校生以下無料。問い合わせは松本市美術館(電話0263・39・7400)へ。

石井柏亭《画室小集》1949年 長野県立美術館蔵