年齢を重ねたからこそ描ける世界 最後の「老いるほど若くなる」
松本市美術館6月1日まで開催
2025年5月1日
松本市美術館で企画展「70歳以上の公募による美術展第10回老いるほど若くなる」が開催中です。同美術館主催、信濃毎日新聞社ほか共催。会期は6月1日(日)まで。
2004年に始まった本公募展は、第10回を迎えました。「華麗ではないが美しい世界、巨大ではないが強い世界、技巧はないが技巧を超えている世界、画法・画論に還元できないもう一つの美術を『翁』に求めました」とうたい、始まりました。年齢を重ねたからこそ描ける世界があるのではないか、そんな世界を見てみたい―。そういった思いに多くの皆さんが賛同し、応募作品数は全10回で計4654点に上ります。
「老いるほど若くなる」は、本展をもって20年にわたる歴史に幕を下ろすこととなりました。第10回展では、本公募展最初で最後の試みとして、規定を満たしたすべての応募作品を展示する「アンデパンダン形式」で開催。70歳以上が描いた天衣無縫な世界をお楽しみください。
月曜休館(5日は開館)、7日休館。観覧料は一般1000円、大学生と70歳以上の松本市民600円(電子チケットはそれぞれ100円引き)、高校生以下無料。問い合わせは松本市美術館(電話0263・39・7400)へ。

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