信毎の本
草軽電鉄物語 高原の記憶から

著 | 芦原伸 著 |
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定価 | 1,980円(本体1800円+消費税) |
形式 | 四六判 並製 280ページ |
発行 | 2023年7月 |
解説 | かつて長野県の避暑地軽井沢の駅前と群馬県の名湯草津温泉の55.5kmを、浅間山麓を越えて結んでいた草軽電気鉄道。全線の廃止から既に60年以上が過ぎ、その痕跡をたどることは既に難しくなっていますが、それでも所々には軌道敷や駅、鉄橋の跡を確かめることができ、現在でもその廃線跡をたどる旅には根強い人気があります。 一方、沿線の人々には今なお「草軽」の記憶が息づいています。「カブトムシ」機関車が牽引し、草津への湯客や沿線で採掘される硫黄をのんびりと輸送。戦時の出兵や大陸からの引き揚げ後の高原の開拓。日本初のカラー映画の舞台になったり、沿線に滞在した著名作家が作品の舞台にしたり。そして今も続く地域の振興……。 紀行作家、ノンフィクション作家の著者が、廃線跡を歩いて痕跡を確かめつつ、沿線の首長や住民らの記憶を丹念にたどり、夢の高原鉄道がのんびりと走っていた時代に思いをはせます。鉄道現役当時の貴重な写真も折り込み、巻末には主要ポイントを地図で示す「廃線跡の歩き方」も収録しています。 ※本書は雑誌『旅と鉄道』(天夢人刊)で2021年3月号から13回連載した記事を加筆修正、再構成したものです。 |
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