金工の巨匠 香取秀真展 ゆかりある松本で 12日から | 信毎読者サイト なーのちゃんクラブ      
信毎からのお知らせ

金工の巨匠 香取秀真展 ゆかりある松本で 12日から

2024年10月1日

 松本市美術館で特別展「生誕150年/没後70年金工の巨匠香取秀真展」を開催します。同美術館主催、信濃毎日新聞社ほか共催。会期は10月12日(土)から12月1日(日)まで。

 近代工芸史に大きな足跡を残した金工作家、香取秀真(ほつま)。秀真は千葉県に生まれ、1892年に東京美術学校に入学します。同校鋳金本科を卒業後は、多くの展覧会で受賞を重ねます。その作風は、高度な伝統的技術を身に付け、東洋や日本の古典の紋様や形に基づきながらも時代感覚を取り入れ、実用を重視したものでした。

 妻が現在の塩尻市の出身であったことから松本へ訪れる機会も多く、1944年から約3年間は松本市郊外へ疎開していました。その間、疎開先の家人や松本の文人たちと交流を持ち、戦後も松本市内の寺院の梵鐘を作るなど、関係は途切れることなく続きました。生誕150年、没後70年という記念のとき、ゆかりの地・松本に珠玉の作品が一堂に会します。

 月曜休館(休日の場合は翌平日)。観覧料は大人1200円、大学高校生と70歳以上の松本市民800円(オンラインチケットはそれぞれ100円引き)、中学生以下無料。前売り券は大人1000円、大学高校生と70歳以上の松本市民600円。問い合わせは松本市美術館(電話0263・39・7400)へ。

《鳩香炉》千葉県立美術館蔵