信毎の本 鉄道写真集「信州 鉄路の新時代」 | 信毎読者サイト なーのちゃんクラブ      
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信毎の本 鉄道写真集「信州 鉄路の新時代」

2024年5月1日

 現在のJRは1987(昭和62)年4月、日本国有鉄道(国鉄)の分割民営化によって誕生しました。その2年後には「昭和」が終わり時代は「平成」になりました。本書はJR発足から現在までの鉄道に関する写真を集めました。全て信濃毎日新聞に載った報道写真で構成しており、2021年に刊行した「信州国鉄の風景」の続編となります。

 信越本線や北陸新幹線などのJRの9路線と第三セクターしなの鉄道、長野電鉄など私鉄3路線を網羅し、収録枚数は約800枚に及びます。

 信州の鉄道にとって平成―令和も激動の「新時代」でした。筆頭は北陸新幹線の開業と延伸。長野―東京は1時間半程度となって近くて遠かった北陸との交流も盛んになりました。一方、ローカル輸送の維持は地域に重くのしかかります。乗客減に加え、地震や豪雨による被害の甚大化は存続に関わる問題になっています。

 新幹線が延びる様子やその開業と同時に失われた碓氷峠、性能がアップする特急や環境に配慮した次世代の車両たち、観光車両やイベント列車で活路を見いだそうとする取り組み…。取材だからこそ、現場に駆け付けたからこそ撮れた写真を通じ、鉄道の歩みを振り返ると共に、その将来を考えます。B5判272ページ、税込2530円。問い合わせは出版部(電話026・236・3377)へ。