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光る業績、信州の誇り 第27回信毎賞、2氏1団体に贈呈

2020年7月03日

2氏1団体を表彰した第27回信毎賞贈呈式=3日午前11時7分、長野市のホテル国際21

 信濃毎日新聞社と信毎文化事業財団は3日、第27回信毎賞の贈呈式を長野市のホテル国際21で開いた。各分野で優れた業績を挙げた県関係の個人、団体に贈り、今年は2氏1団体が受賞。小坂壮太郎・信濃毎日新聞社社長が正賞のブロンズ像「耀(かがや)く」と副賞100万円などを贈った。受賞者はこれまでの歩みを振り返り、今後を見据えた。

 受賞者は、長野市で創業し県内での人材育成や社会貢献活動にも取り組む紳士服大手AOKIホールディングス会長の青木拡憲(ひろのり)さん(81)=東京都、建築界に「古民家再生」という新たな概念を確立した建築家の降幡(ふりはた)広信さん(91)=安曇野市、戦前から史誌「信濃」の発行を続け、地方史研究の向上に貢献した「信濃史学会」。

 創業の地が故郷でもある青木さんは「長野市の皆さまへの恩返しを片時も忘れたことはない」と強調。県内の若者が政治や経済を学ぶ人材育成事業などを続けてきたとし、「これからも郷土に全力で貢献していく」と述べた。

 降幡さんは55年前に欧州など15カ国を視察した際、「日本の美は奥ゆかしさだと思った」と説明。「それは清潔さと静けさ、歴史から来ている。奥ゆかしさを持った日本にさらに貢献しようと考えた」と原点を振り返った。

 信濃史学会会長の小松芳郎さん(70)=松本市=は「一人一人がその土地に入り、足で稼いで学ぶことが基本」と研究姿勢を紹介。今後は「現代の歴史や民俗、考古についてみんなで協力して研究できたらいいと思う」と語った。

 贈呈式には表彰委員会(16人)の阿部守一知事ら約70人が出席。小坂社長は「これからも郷土、長野県の発展に大きく貢献してくださるものと確信している」とあいさつした。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、式典は規模を縮小し、例年開く祝賀式は中止した。

 信毎賞は創刊120周年を機に1994年に創設。文化、社会、教育、産業、スポーツなどの分野で著しい功績を挙げた県関係の個人、団体に贈る。今回は県内各界から推薦された24件(個人13、団体11)を、前年度までの推薦分と合わせて審査した。

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