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地域の映画 市民ら熱演 主に千曲でロケ「透子のセカイ」

12月13日(木)10時24分

武水別神社で行われた撮影に臨む市民ら=10日

 千曲市を主なロケ地とする映画「透子(とうこ)のセカイ」の撮影が12日、終わった。製作会社側は、市民と一緒になった映画製作を企画。エキストラとして100人ほどの市民が協力し、主人公の子ども時代の役も、県内在住者のオーディションで決めた。各地をアピールする「地域発信型映画」と銘打つが、出演者らにとっても地元の魅力を再認識する機会になった。

 千曲市八幡の大池のほとりで8日、長野市三本柳小5年の平野真理恵さん(11)は、若手女優の白石優愛(ゆあ)さんと一緒にカメラの前に立った。2日に千曲市であったオーディションで、若手女優の吉本実憂(みゆ)さんが演じる主人公「透子」の子ども時代の役に選ばれたばかり。初めてのシーンの撮影後、曽根剛監督から「良い表情だった」と声を掛けられ、平野さんはほっとした表情を見せた。

 製作するよしもとクリエイティブ・エージェンシー(東京)は、映画を通じて地域を盛り上げる―との狙いからオーディションを実施。平野さんは、将来は女優として映画に出演したいといい、今回はその第一歩。12人の中から選ばれた。毎日、台本を10回ほど読み込んで準備し、撮影では曽根監督から直接指導を受けた。「演じることは難しいことだと思った」と話した。

 エキストラとして市民も撮影を支え、10日は武水別(たけみずわけ)神社での撮影に大勢が参加した。和装で出演した千曲市の会社員、小出直未さん(27)は「わくわくする。出来上がった映画で千曲市をどんなふうに見せてくれるか楽しみ」。山崎京子さん(34)は「地元のことは『何もない街』とも思ったことがあるが、映画製作者の目に留まる魅力があると実感できた」と話した。

 映画は70分ほどのファンタジー作品。透子が楽しみにしていた村の祭りが、古い言い伝えのために中止に。透子は反対を押し切って1人で準備を進めるが、湖で不思議な少女と出会い、事態は思わぬ方向へ―という粗筋だ。市内の上山田温泉などでも撮影した。来年4月に沖縄県で開く映画祭で初上映する。

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