信毎ニュース

びっくり水道管の尺八 上田の愛好家手作り 本原小に寄贈

11月08日(木)09時57分

児童たちに息の吹き出し方について指導する堀内さん(右)

 上田市真田町本原の食堂店主・堀内幸孝さん(64)がこのほど、水道管を利用した手製の「尺八」を、本原小学校の5年生48人に贈った。来年11月に予定している同小の創立130周年記念行事で、児童たちは寄贈された尺八を使って演奏する予定だ。

 堀内さんは食堂を営む傍ら、日本民謡協会(東京)に所属し、尺八の演奏歴は15年になる。昨年度、地域住民と関わりながら和楽器を通じて伝統文化を学ぶ授業で、同小の特別講師として、子どもたちに尺八や和楽器について教えた。しかし、授業は1回のみで、尺八の数も足りず、クラス全員で曲の演奏をするなど踏み込んだ指導ができなかった。「もっと魅力を伝えたい」と、手製の尺八を配ることを考えたという。

 高価な尺八の代替品としての水道管の代用は、堀内さんが自身の練習のために以前から実践してきた。水道管はホームセンターで購入し、長さ1尺6寸と1尺8寸の2種類計51本作った。費用は約3万円だった。知人の大工に穴を開けてもらい、堀内さんが実際に息を吹き込み、穴の大きさを調整するなどして音の調律をした。一本一本音階にズレが出ないよう、約1カ月かけて整えた。音色は本物の尺八に似ているという。

 出来上がった尺八が5年生の手に渡った1日、児童らは「すげー」「かっこいい」と大騒ぎ。堀内さんは「おなかから息を吹いてみて」などアドバイスするが、なかなか難しい様子。次第にこつをつかみ始めると、心地よい音色が音楽室に響いた。

 堀内さんは、今後も継続して同小を訪れ、指導する予定。児童らは、堀内さんが用意した楽譜を使い、まずはなじみのある童謡で練習し、校歌を演奏するのが目標だ。堀内さんは「子どもたちの喜ぶ顔を見られて良かった。伝統文化に親しんでもらえたらうれしい」と話していた。

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