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天井絵505枚 写真集で紹介 長野・鬼無里の松巌寺

10月11日(木)10時07分

天井絵(上)と、写真集を持つ総明さん

 長野市鬼無里の松巌寺(しょうがんじ)は、本堂に505枚ある天井絵を紹介する写真集「松巌寺天井絵の世界」を自費出版した。住職を約40年間務めてきた清水総明(そうめい)さん(80)が、長男の泰憲(たいけん)さん(47)に職を引き継ぐ14日の晋山(しんざん)式を前に完成させた。「鬼無里の豊かな文化をこれからも大切に守り継いでほしい」と話している。

 同書によると、寺は平安時代の興りと伝わり、1892(明治25)年の火災で本堂が全焼。再建された本堂に天井絵を作ろうと、俳句に親しむ住民らでつくる「深娯会(しんごかい)」が檀家(だんか)から寄付を募り、諏訪出身とされる絵師藤森紫僊(しせん)が動植物などの絵を手掛けた。

 各天井絵には鳳凰(ほうおう)や鶴が描かれ、寄付した人や居住地区の名も添えられた。1916(大正5)年に亡くした息子の追善に納められたとみられる一枚には、学生帽姿の少年がハトに餌をやる姿がある。清泉女学院大(長野市)の玉城司客員教授(近世俳諧史)が文字の解読などで協力した。

 1500部発行した。152ページ。晋山式参列者に配り、税別2000円で販売もする。問い合わせは松巌寺(電話026・256・2061)へ。

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