信毎ニュース

松本・浅間温泉の大正期建築 「松門文庫」保存・活用へ

9月13日(木)10時11分

松本市浅間温泉にある「松門文庫」

 松本市教育委員会の矢久保学教育部長は12日の市議会一般質問で、大正期の建築と伝わる同市浅間温泉の建物「松門(しょうもん)文庫」について、地元と協力して保存、活用を検討し「県宝への指定についても取り組んでいきたい」との考えを明らかにした。

 市教委によると、木造2階建てで和洋折衷のデザイン。自由民権運動に携わった窪田畔夫(くろお)(1838~1921年)ゆかりの建物で、地域に蔵書を開放した図書館の性格を持ち、住民に愛された。専門家から改修すれば活用可能との指摘を受けたという。

 矢久保部長は「浅間温泉の歴史や文化を語る数少ない建物」と指摘。「保存活用は浅間温泉の魅力を高め、地元が地域に誇りを持つことにつながり、街の活性化にも寄与する」とし、地元で保存活動が活発化すれば「可能な限り支援する」と述べた。

 市教委は一般質問で、松本城の堀に堆積した泥やヘドロを除去するしゅんせつ工事に2020年度以降、取り組む方針も示した。臭いや景観の悪化を改善する狙いで、本年度、堀の堆積物の深さや成分などを調査し、来年度に工法や工事の範囲などを検討。前回工事で除去した堆積物に基準値を超えるヒ素が含まれていたことから「(取り除いた)土の適切な処理ができるよう検討する」とした。

 現在、松本城周辺の水が張られている堀は3万平方メートル以上。市教委松本城管理事務所は「堀全体をしゅんせつする長期的な計画も視野に検討したい」とした。

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