信毎ニュース

原発避難、交流の記録 団体の活動、冊子に

1月13日(土)10時08分

冊子を見る森永さん。避難した人が交流した催しの様子などを、写真入りで紹介している

 2011年3月の東京電力福島第1原発事故の後に県内に避難した人たちでつくり、17年1月まで活動した団体「手をつなぐ3・11信州」が、冊子「つながりの記録」を作った。避難者同士で交流した催しの様子などを伝える写真、健康状態や生活に関するアンケート結果のほか、支援者への感謝の気持ちを込めたメッセージも伝えている。

 団体は12年1月、避難者の情報交換を目的に発足。代表の森永敦子さん(57)=松本市=が中心となり、催しや支援物資の受け付けをしてきた。避難者が交流する仕組みは整ったとして活動を終えたが、まだ暮らしが不安定な人はいるという。活動や避難者の思いを記録に残し、一緒に活動した人が連絡を取りやすいようにしておこうと考え、約1年かけて冊子を作った。

 12年5月に松本市内の古民家を改修して設けた活動拠点「小赤の家」や交流会の様子を写真で紹介。健康状態や生活の変化を調べるため、メンバーを対象に昨年実施したアンケート結果では、「なじめない」「避難者いじめが悲しい」といった不安のコメントも載せている。

 森永さんは「支援を受けるだけでなく運営に関わることで『自分も役に立てる』と励まされていた人がいた。今後も緊急時には助け合っていきたい」と話している。

 冊子は、団体のホームページからダウンロードできる。希望者には提供もする。問い合わせは森永さん(電話0263・88・3103)へ。

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