信毎ニュース

25周年、自分らの舞台に 長野の小劇場「ネオンホール」

1月13日(土)10時04分

ネオンホールの舞台上で、役者がどう動いたらいいかを話し合う増沢さん(左から2人目)ら出演者たち。演出する久保井さんが不在の間も熱の入ったけいこを重ねている

 長野市権堂町のライブハウス兼小劇場「ネオンホール」は23〜28日、ホール創設から25周年を記念し、劇作家・唐十郎さん作の演劇「少女都市からの呼び声」を上演する。唐さんが主宰する劇団唐組の協力を得ながら、同ホールを表現の場にしてきた市内外の約30人が、長野ならではの舞台をつくろうとけいこを重ねている。

 同ホールは1992年、当時信州大生だった写真家の清水隆史さん(48)=長野市桜枝町=らが、古い木造の建物2階の旧ライブハウスに住み着いて運営を始めた。演劇、音楽、朗読、舞踊、美術など分野を問わない「表現者の場」として催しを開いたり、受け入れたりしてきた。

 今回役者や裏方を務めるのは、ネオンホールを入り口に演劇に魅せられた人や、発表の場としてきたプロ・アマの役者、同ホールでライブをしてきたバンドマンら。例えば自営業の岡村二郎さん(50)=同市安茂里=は、10年ほど前、友人の誘いでネオンホールに朗読などのイベントを聞きに行き、「しゃべりたい衝動に駆られて、飛び入りで人生への反省を語った」。これをきっかけに表現活動に目覚め、同ホールが企画する演劇公演に出演するようになった。

 「少女都市から―」は、手術を受けている身寄りのない青年が、生まれてこなかった妹に会いに行くと親友に告げ、夢の世界へと旅立つ―との内容。ネオンホール店長の大沢夏海さん(34)は「登場人物たちそれぞれの魂の冒険が、現実に生きる私たちに自己の存在そのものについて問い掛けてくる」とする。

 今回の公演は、唐組で30年近く俳優として活躍する座長代行の久保井研さんに演出を依頼。久保井さんが昨年7月から2、3カ月おきに長野市に滞在し、けいこを指導している。主役の一人を演じる増沢珠美さん(47)=長野市西之門町=は「久保井さんの前だと緊張もあるが、わくわくさせる舞台にしたい」。老人を演じる岡村さんは「ネオンホールは知らない世界を知った場所。作品が少しでも良くなるよう頑張りたい」と意気込みを語る。

 23〜26日の4日間は午後8時、27日は同7時、28日は同5時開演。チケットは前売り券が一般2千円、学生千円。当日券はともに500円増し。ネオンホール、ナノグラフィカ(長野市西之門町)などで購入できる。問い合わせはネオンホール(電話026・237・2719)へ。

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