信毎ニュース

学生記者のウェブメディア 飯伊農業に注目

8月11日(金)11時06分

地域の魅力などについて聞く学生(右)とワークショップの参加者たち

 都市部の大学生が中心となって農家や漁師の暮らしぶりを発信するウェブメディア「NIPPONTABERUTIMES」(事務所・東京)が、飯田下伊那地方の地域性や生産者の暮らしぶりに注目し、同地方の農家らを集中的に記事で取り上げる。10月には主に首都圏の学生が農業体験などを行う移住促進ツアーを企画。10日、地元農家らとツアーのアイデアを出し合うワークショップ(参加型講習会)を飯田市で開いた。

 2015年に配信を始めた同メディアは、1次産業に触れる機会の少ない若者に農家らのライフスタイルを伝えることをコンセプトの一つにしている。早稲田大や慶応大などの学生が全国で取材し、SNS(会員制交流サイト)やニュースサイトを通じて記事を発信。1本の記事の最多アクセス数は6万という。

 今回は、「気候的にも農業に適していて、地域として農業に興味がある若者を受け入れる土壌がある」と飯伊地方に着目。リンゴの発泡酒「シードル」の生産が盛んになりつつあるなど、特色ある農業を目指す各農家のライフスタイルにも注目している。

 ツアーも、都市部の住民と農家をつなぐ活動の一つ。今回は県観光機構と協力し、2泊3日でリンゴ農家での農業体験などを予定する。ワークショップには同メディアの学生とシードルを手掛ける農家や行政の移住担当者ら計約40人が参加。シードルや、見栄えのする景観などを生かしたツアーの内容を話し合った。

 同機構常務理事の原一樹さん(64)は「1次産業に興味を持つ若者は増えている。どう情報を届けるかが課題だった」とし、学生たちの発信力に期待していた。

 同メディアは、8月下旬ごろから飯伊地方の農家をインタビューした記事の発信を目指し、ツアーのPR記事も手掛ける予定。早大5年の森山健太さん(22)は「(農家の)人に焦点を当て、『会いに行きたい』と思われるような記事を書きたい」と話した。


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