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千曲、現代美術で交流を 10月に酒蔵で公募展

5月19日(金)10時25分

アートギャラリーブランに展示された昨年の「ブラン賞」の作品と梅田さん

 千曲市内の有志らでつくる実行委員会が、10月に開く現代アートの公募展「萱(かや)アートコンペ2017」の準備を進めている。同市戸倉の酒造会社「坂井銘醸」が所有する国の登録有形文化財の蔵などが会場で、新たな文化・芸術の交流の場を地域につくろうと昨年10月に初めて開催。今年は出品料を引き下げ、より多くの作品を集めることで、コンペを定着させたいと考えている。

 実行委員長は、同市上山田で版画工房を主宰する梅田明雄さん(60)。以前から個展などを開いてきた坂井銘醸の歴史ある酒蔵を生かして、文化の発信地にしようと企画した。

 坂井銘醸は、どっしりとした萱葺き屋根が特徴で、そば料理処「萱」が入る「主屋」のほか、江戸から昭和にかけて造られた七つの蔵が、03年に登録有形文化財に指定された。昨年のコンペは25点が集まり、主屋の一角にある「萱アートギャラリーブラン」に入賞作品を、「寛政蔵」を改装した「〓(もと)蔵」に他の応募作品を展示。入賞者には「昭和蔵」やブランで個展を開く権利を贈った。

 昨年、「昭和蔵賞」を受賞した同市戸倉の画家滝沢美穂さん(25)は今回、運営に加わった。名古屋芸術大で油彩画を学び、県内外で作品を展示している。受賞で開催権を得た個展が、20日に昭和蔵で始まる。「地元でこうしたコンペが開かれるとは思っていなかった。ほかの受賞者とも知り合うことができてよかった」と話す。

 審査員は梅田さんのほか、画家や版画家ら計6人が務める。梅田さんは「地元には美術館がないが、良い空間はある。いろいろな作品が集まって、見に来た人に何かを感じてもらえたら、美術が浸透していくのではないか」と期待している。

 7月28日まで作品を募集している。現代アートの小作品を3点まで出品でき、出品料は1点5千円、2点以上1万円。プロかアマチュアかは問わない。併せてコンペへの協賛も呼び掛けている。詳細は公式サイトに掲載している。問い合わせは実行委(電話026・276・1316)へ。

(〓は配の己が元)

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