信毎ニュース

宮田の「本陣桜」子孫を次世代へ 村教委、種から栽培順調

4月21日(金)10時14分

発芽しやすいよう地中に保管した種を取り出す村教委職員

 宮田村の県宝「宮田宿本陣旧新井家住宅」の敷地にあり、樹勢が弱った2本のシダレザクラの子孫を残す「本陣桜プロジェクト」で20日、村教育委員会職員が、芽を出やすくするため土中に埋めた種を取り出した。約140個のうち3個からは根が出ており、残りも1週間ほどで発芽しそう。2年前に種から育てた木も順調に成長している。

 プロジェクトは2012年に始まり、最初は挿し木で増殖を試みたが失敗が続いた。当時、信濃毎日新聞の記事などで取り組みを知った飯田市の男性から13年、事務局に「挿し木ではなく、種から育てるべきだ」と電話があった。種を一定の温度や湿度に保つため、素焼きの鉢の中で何層もの土に挟むよう埋めるといい、と助言を受けた。

 村教委職員らは14年、種から苗を育てる方法に切り替え、種を埋めたのは2回目。地中から取り出した種は一つずつ育苗ポットに入れ、村民会館中庭で育てる。2年前に発芽させた木は約20〜95センチに育ち、さらに成長するよう、来週中にはポットを入れ替える。

 事務局の村教委の平沢武司教育長(67)は「本陣の桜の子どもなので、多くの人に楽しんでもらえるよう成長させたい。将来は、村内の人を中心に譲ることも考えたい」と話している。

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