信毎ニュース

筑北の里山、歴史感じて 住民らトレッキングコース作り

4月21日(金)10時10分

筑北村の「石まんぼう」を視察する藤田さん(右)や登山ガイドら

 筑北村の住民や松本市内の山岳ガイドらが、同村乱橋区の里山にある歴史を感じられる場所を巡るトレッキングコース作りを進めている。同区でカフェを営む藤田直登さん(69)が、地元に観光客を呼ぼうと発案。近年の里山人気を追い風に、高山の登山者が少ない季節のガイド需要拡大も狙う。

 かつては松本市の乗鞍高原で妻の照代さん(67)とペンションを経営していた藤田さん。3年前に同村へ移住した。村を知ろうと村史や歴史書をひもといたところ、旧道などを歩けば同区の里山の名所などを巡ることができることに気付いた。仕事仲間だった同市内の山岳ガイドらに声を掛け、コース作りを提案。地元で地域おこしに関わる住民や、安曇野市の旅行業者も加わって昨年10月に検討を始めた。

 計画中のコースは、カフェを起点に南の立峠まで登り、花河原峠を経由してカフェに戻る全長約3キロ。旧善光寺街道の宿場町「乱橋宿」や、木材などを運ぶため明治時代に大岩をくりぬいて造られたトンネル「石まんぼう」、戦国時代の城跡「唐鳥屋(からとや)城跡」などを3時間ほどかけて巡ることができるという。

 藤田さんやガイドら8人は19日にコースを視察。石まんぼうの前で藤田さんがトンネルができた経緯を説明すると、ガイドらは「面白い」。長い間放置されて生い茂ったやぶを草刈り機で払うなど散策道の整備も進めた。

 松本市安曇のアウトドアツアー会社「リトルピークス」の代表で山岳ガイドの小峰邦良さん(36)は「地域の歴史や文化を感じられる里山登山はいま人気がある。国立公園と違って自然に直に触れることもできる」と期待した。

 藤田さんはコースを知ってもらうには時間がかかるとしつつ、「村にはまだたくさん歴史的な場所が残っている。今後、他のトレッキングコースも作っていければいい」と話している。

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