信毎ニュース

「タケノコ橋」から新橋へ 千曲・冠着橋架け替え、29日開通式

11月22日(土)09時54分

29日に利用できるようになる新冠着橋(右)と現在使っている冠着橋=21日

 県が進めてきた千曲市の千曲川に架かる冠着(かむりき)橋の架け替え工事が21日、完成した。現在の冠着橋は1958(昭和33)年に造られた。その後、工事を繰り返し、幅員を広げて伸ばしていった県内でも珍しい形状で、地元では「タケノコ橋」とも呼ばれる。一部区間で交互通行になっており、完成により解消され、車や自転車を利用する人らの利便性が高まる。市は橋の利用が始まる29日、開通式や渡り初めをして完成を祝う。

 新冠着橋は、現在の橋が老朽化したことなどから2007年度に着工。現在の橋の上流側に架け、長さ475・3メートル、幅員は10・75メートルで片側に歩道がある。現在の冠着橋の撤去工事費を含めた総事業費は約45億円。

 県千曲建設事務所整備課によると、現在の冠着橋は58年に旧戸倉町が長さ74メートルの木製つり橋を架けたことが始まり。それ以前は、渡し船で川の両岸を結んでいた。その後、台風で一部が破損、流失したことから、68年に鋼製の橋に架け替えられた。

 この橋に継ぎ足すように、橋の長さを伸ばす工事を繰り返し、91年に現在の形になった。長さは471・8メートル。タケノコ橋の愛称は、幅員が3〜9・75メートルまで4段階に分かれていることに由来するという。同課によると、このような橋の形状は珍しいとする。

 現在の橋では、幅員が3メートルと4メートルの計200メートル余りの部分が交互通行となっている。4メートルから6メートルに広がる地点と左岸側に信号機が設置されている。市などが県に橋の架け替えを要望してきた。新たな橋の完成で交互通行が解消され、歩道も完備された。右岸側にある地元の千本柳区長の久保武臣さん(65)は「危険で不便だったが解消されるので喜んでいる」と歓迎する。

 29日の開通式は午前10時に開始。同11時からの渡り初めは住民ら約400人が参加し、左岸から右岸に向かう。地元の神楽保存会2団体が笛や太鼓の音に合わせて神楽舞いを披露しながら歩くほか、市の公式キャラクターあん姫が人力車に乗って進む。午後2時に歩行者や自動車の通行が可能になる。

 現在の冠着橋は来年度に取り壊し工事を始める計画だ。

  • 信毎デジタルパスポート
  • 信毎の本オンラインショップ
  • 信毎イベント&チケット
  • 信毎オリジナルグッズ