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大昔のお金 作ってみたよ

2018年1月09日(火)09時58分

鋳型で固めた貨幣のレプリカを削る参加者

 古代の日本の貨幣のレプリカ(複製品)を作る体験講座が8日、飯田市上郷考古博物館であった。同市では、7世紀後半以降に鋳造された日本最古の貨幣とされる富本銭(ふほんせん)や和同開珎(わどうかいちん)が出土しており、毎年同館が子ども向けに主催している。小学生ら約30人が参加し、貨幣の歴史や役割を学びつつ、当時の方法に倣って作り上げた。

 この日使った材料はスズなどを混ぜた特殊な合金で、固体から液体になる融点は138度。熱した鍋に合金の塊を入れると、たちまち液体となる様子を子どもたちが興味津々にのぞき込んだ。液体を鋳型に流し込んで固まった「貨幣」を1人1個ずつやすりなどで磨いた。

 作業は同館学芸員の吉川金利(かねとし)さん(53)が指導。現代の硬貨の丸い穴と違い、富本銭や和同開珎の穴が四角い理由は、貨幣を棒に差して縁をやすりで削る時に貨幣が勝手に回らないようにするため―との吉川さんの解説に、保護者が感心する一幕もあった。

 同館は勾玉(まがたま)作りなどの体験講座も開いている。吉川さんは「こういう体験が考古学に興味を持つきっかけになり、大人になってこの地域を思い出すことにもつながってくれればいい」と話していた。

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