それはさておき、ひとまずワイン

ワインボトル

<写真1>

<写真2>

 ワインボトルは色んな形がありますが、代表的なボトルの形状として写真1の3つがあります。「写真右:ボルドー型」、「中央:ブルゴーニュ型」、「左:アルザス型」。それぞれの地方で伝統的に使われています。形状は違えど、容量は全て750mlです。

 何故キリの良い1000mlでなく750mlになったのか。それには、ワイン製造はあまり多くない国、イギリスが関係しているのです。温暖化の影響で、最近はイギリスでもワインが造られるようになってきましたが、少し前までは寒すぎてブドウが育ち難かったため、特にフランス・ボルドーから多く輸入していました(現在も世界最大のワイン輸入国です)。

 イギリスで使用されていた単位である”ガロン”(約4500ml)換算に都合の良い数字、それが750mlなのです。ボルドーで使用している樽は225L(バリックと呼ばれています)。これを750mlで割ると3000本。50ガロンになります。そして、1ダース(12本)は「750ml×12=9000ml」となり、2ガロンです。この割り切れる数字が、輸入時の計算に便利だったのです。

 750mlが基本となり、半分の375mlや倍の1500mlもあります。この辺りは市場でも割と見かけますが、他にも様々なサイズのボトルがあり、それぞれ名前がついています。
 シャンパーニュ地方では
 ・1/4本分(188ml) キャール
 ・1/2本分(357ml) ドゥミ・ブテイユ
 ・1本(750ml)   ブテイユ
 ・2本分(1500ml) マグナム
 ・4本分(3000ml) ジェロボアム
 ・6本分(4500ml) レオボアム
 ・8本分(6000ml) マチュザレム
 ・12本分(9000ml) サルマナザール
 ・16本分(12000ml) バルタザール
 ・20本分(15000ml) ナビュコドノゾール
と呼ばれています。

 ユニークなのは、「○○アム」「○○ール」というのは、旧約・新約聖書に出てくる王や賢者の名前なんです。ところで、グラスワインはだいたい120mlですので、750mlだと6杯です。ということは、一番大きい「ナビュコドノゾール」は120人分! 私も見たことはありませんが、開けているところを見てみたいものです。そしてお相伴にあずかりたいです(笑)。

 世界ではこれがスタンダードですが、日本のワイナリーが製造する場合はちょっと違うのです。日本酒の文化があったことと、国産瓶を使ってコストを抑えるという意味もあり、同じようなサイズの4合瓶(720ml)が多く使われています(最近では750ml瓶も多くなってきました)。30mlの違いなので見た目にはそれ程わかりませんが…(写真2右が720ml)。塩尻や山梨県のような伝統的な産地では、1升瓶入りのワインも造られています。

 世界には形状も、デザインも個性的なボトルを使っているワインがたくさんあります。ボトルの見た目でワインを購入するのもひとつの楽しみかもしれませんね。

 さて、今日もひとまずワイン飲みましょうか。

2017年8月17日


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