それはさておき、ひとまずワイン

日本ワイン、国産ワイン

「ぶどうの原産地:長野県、製造地:長野県塩尻市」と裏ラベルに記載してある

「輸入ぶどう果汁、輸入ワイン使用」とあるが法律的には国産ワインと名乗れる

 収穫のシーズン。このところテレビや雑誌でワインがたくさん取り上げられています。その中でも「日本産ワイン」に注目が集まっていて、特集が組まれています。私も幾つかもテレビ局から取材を受けて、長野県産ワインの動向についてお話させていただきました。

 現在日本には約250軒ほどのワイナリーがあり、今後も増えていくと予想されています。果実酒の全国生産量は95,098リットル(2013年国税局統計情報データ)となっています。ただこの中には海外原料の濃縮果汁などで造られたものも入っています。まず、「国産ワイン」とは、という所からの話をします。

 イ)酒税法第3条第13号に規定される果実酒のうち、原料として果実の全部又は一部がぶどうである果実酒(以下ワインという。)で、かつ、日本国内で製造したもの

 ロ)イの本条に規定する輸入ワインを混和したもの

と定義があります。例えば、チリで収穫されたブドウを濃縮ジュースにして日本へ輸入し、それに水を足して発酵させワインにしても「国産ワイン」と名乗れるのです。更に日本で採れたブドウを元に造ったワインに、輸入ワインを混ぜてもやはり「国産ワイン」と呼べます。国産ワイン=国内製造ワインと言ったところでしょう。

 現に都道府県別果実製造量では、主だったワイナリーやブドウ栽培が少ない神奈川県が第1位で、全体の1/3を占めています。神奈川県には大手メーカーのワイン製造工場が置かれているのです。ちなみにワイナリー数1位の山梨県が生産量3位、2位の長野県は5位です。

 一方、日本で生産されたブドウのみから造られたワインは全生産量の20~25%と言われています。これらを一緒に「国産ワイン」と呼ぶことを問題視する声が上がってきて、国税局は「果実酒の製法品質表示基準」を先月制定しました。

 日本で栽培されたブドウで造るワインを「日本ワイン」とし、平成30年より産地名、収穫地名、品種、年号などの表示が認められる一方、海外原料の濃縮果汁を使用したワインにはその旨をラベルに記載することが義務付けられました。

 国税局HP 、果実酒等の製法品質表示基準を定める件(PDF/66KB)
 http://www.nta.go.jp/tokyo/shiraberu/sake/abc/pdf/0633.pdf

 ただ既に各メーカー、写真2のように「輸入ぶどう果汁、輸入ワイン使用」ときちんと書いてありますし、海外原料の「国産ワイン」は安価で手に入るものが多いので、すべてが悪いと言う訳ではありませんが、きちんと理解し選ぶことが大切です。個人的にはやはり、日本の風土が醸し出す「日本ワイン」をお勧めします。

 さて今日もひとまずワイン、飲みましょうか。

2016年11月15日


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