それはさておき、ひとまずワイン

ソーヴィニョン・ブラン

<写真1>池田町あづみアップルスイス村ワイナリーのソーヴィニョン・ブラン

<写真2>

<写真3>

 ブドウ品種第3弾の今回は「ソーヴィニョン・ブラン」についてお話します。

 第1弾の「シャルドネ」と双璧をなす白ブドウで、原産は定かではありませんがフランス西部のジロンド県と言われています。ジロンド県とロワール川中流で古くから栽培されています。前者はボルドー、後者はサンセールトゥーレーヌなどが有名な産地です。この品種から造ったワインはレモン、グレープフルーツなどの柑橘類や、ハーブやネギのような青い香りなどが特徴で、フレッシュでキレのいい酸やミネラルを感じる味わいになります。

 1960~70年代にかけて、アメリカやチリ、アルゼンチン、オーストラリアといったいわゆる“ニューワールド”に欧州系ブドウが広がり、世界各国で栽培されるようになります。その中でもニュージーランドで栽培が始まると、他の産地とは違った香り、パパイヤ、マンゴーなどトロピカルフルーツ系の風味を感じる芳香なワインに仕上がり、世界的に人気が上がっていきました。日本でもシャルドネに次ぐ欧州品種として、各地で栽培されて来ています。ここ長野県では標高の高い冷涼な場所で栽培され、特に東御市と池田町で多く、世界に通用するワインも生まれています。

 比較的温暖な地域から冷涼な気候を好み、排水性が良く石灰岩や礫などの地質と相性が良く、特徴香を発揮します。果粒は小さく卵型、完熟すると黄金色になります。

 冷涼な地域は酸が特徴となるので、収穫は糖分との兼ね合いですが早めにする生産者もいます。酸を生かすために木樽を使わず、ステンレスタンクで発酵・熟成をし、フレッシュでドライなワインに仕上げます。ただ、うまく造らないと青さを感じすぎるワインになり“猫のおしっこ”と言われる刺激的な香りも出てきてしまいます。温暖な地域ではトロピカルな香りを生かすため、ブドウの成熟度を上げ、皮を一時的に果汁と接触させておくスキンコンタクトや木樽での熟成をし、微かなに苦みや渋味を加えワインにコクを与えたりもします。

 このように産地や熟度、造りによりスタイルは違いますが、品種本来のアロマが強く、どんなワインにも爽やかなグリーンノートを感じることができます。

▽個性を知るためにお勧めワイン<写真2>
 左:フランス・ロワール地方  ギィ・アリオン「トゥーレーヌ・ソーヴィニョンA」
 右:ニュージーランド・マールボロ地区 ヴィッラ・マリア「ソーヴィニョン・ブラン」

▽長野県産のお勧めワイン<写真3>
 左:池田町 あづみアップルスイス村ワイナリー「ソーヴィニョン・ブラン・ドゥジェーム」
 右:東御市 ヴィラデストワイナリー「ソーヴィニョン・ブラン」

 だんだんと暖かくなってきたので、爽やかなソーヴィニョン・ブランはいいですね!
 では今日はひとまずソーヴィニョン・ブラン、飲みましょうか。

2016年4月04日


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