それはさておき、ひとまずワイン

赤ワインを買いにいきましょう

長野県産の赤ワイン

塩尻市「信濃ワイン」の地下セラーで眠る赤ワイン樽

坂城町「成ちゃんヴィンヤード」(仮称)のカベルネ・ソーヴィニョン

さて、前回は白ワイン選びのコツをお話ししましたので、今回は赤ワインを。赤ワインも、いくつかタイプがありますね。

(1)渋みがあり重いタイプ
(2)軽やかで香り高いタイプ
(3)果実味と酸があるタイプ
(4)フルーティでやや甘口なタイプ

こちらもブドウ品種で選んでみましょう。

(1)渋みがあり重いタイプ
代表的な品種はいくつかあります。

1、カベルネ・ソーヴィニョン
フランス・ボルドー地方やカリフォルニア、南米など世界的に栽培されています。タンニン(渋みの成分)が強く、しっかりとした重厚なタイプのワインに仕上がります。長野県でも東北信を中心に作られていますが、海外のものと比べると重厚さがなく、線が細いワインが多いです。

それは決して悪いという訳ではなく、日本の繊細なお料理にはあまりドッシリしたものよりも、適度の重みの方が合います。小布施町「小布施ワイナリー」、須坂市「楠わいなりー」、青木村「ファンキーシャトー」など。そして、小諸市「マンズワイン」のフラッグシップ「ソラリス東山カベルネ・ソーヴィニョン」は日本でもトップのカベルネ・ソーヴィニョンです。

このブドウは単一で出されるほか、次に紹介するメルローとブレンドしてリリースすることもあります。

2、メルロー
この生産地は(1)と同じような栽培地で、個性もわりと似ています。カベルネ・ソーヴィニョンに比べ、タンニンが柔らかく丸みの帯びた口当たりが特徴。
塩尻桔梗ヶ原は古くからメルローの栽培をし、日本の名産地として知られています。「井筒ワイン」「五一わいん」「アルプスワイン」「信濃ワイン」など中規模なワイナリーでは、コストパフォーマンスが高く、低価格なメルローが発売されています。桔梗ヶ原の他にも全県で作られている品種ですね。

3、シラー
フランス、コート・デュ・ローヌ地方原産。オーストラリアでも品質の高いワインが作られています。黒胡椒の香りと表される様に、スパイシーなのが特徴。色も他の品種より黒味を帯びています。温かい地方が良いとされていますが、長野県でも栽培しているワイナリーも数軒あります。

カベルネ・ソーヴィニョンと同じく、重厚さでは海外にはかないませんが、これから可能性を秘めた品種だと思います。中野市「たかやしろワイナリー」、小布施町「小布施ワイナリー」、塩尻市「ヴォタノワイン」。

そして上田市の旧丸子町で「メルシャン」の自社畑「椀子(マリコ)ヴィンヤード」のシラーは、黒というより白胡椒のやさしいスパーシーさをもった非常に秀逸なワインです。

(2)軽やかで香りの高いタイプ

1、ピノ・ノワール
フランス・ブルゴーニュが名産地でアメリカのカリフォルニアやオレゴンでも作られています。言わずと知れた「ロマネ・コンティ」はこのブドウから作られていて、飲み手も造り手にとっても憧れの品種ですが、栽培がとても難しいと言われています。良くできたピノ・ノワールは繊細で優美、エレガントで香り高いワインを生み出します。

長野県でもそんなワインを目指して作っています。東御市の3社「ヴィラデスト」「リュード・ヴァン」「はすみふぁーむ」、青木村「ファンキーシャトー」、中野市「たかやしろワイナリー」、小布施町「小布施ワイナリー」、須坂市「楠わいなりー」。中信では安曇野市の「あずみアップル」、塩尻市「城戸ワイナリー」「ヴォータノワイン」など、栽培しているワイナリーが多いです。
 
2、カベルネ・フラン
フランス、ロワール地方が名産地。この品種は先ほどでてきた「カベルネ・ソーヴィニョン」の親にあたります。今では"ソーヴィニョン"のほうが有名になってしまったので、このブドウも「色が濃く重厚」と思われがちですが、酸味やタンニンは控えめで青野菜の様な香りが特徴と言われています。

特に塩尻市「井筒ワイン」のカベルネ・フランは更に繊細さを持っていて和食にも合いそうです。小布施町「小布施ワイナリー」、塩尻市「ヴォータノワイン」のカベルネ・フランはそれよりもやや濃く、しっかりしたワインです。

(3)果実味と酸があるタイプ

1、サンジョヴェーゼ
トスカーナ・キャンティで有名なイタリアの品種。ベリー系の香りで適度な酸があり、造りによってライト~フルボディ、デイリーワイン~高級ワインまで幅広いワインが産まれます。

飯綱町「サンクゼール」でリリースしている以外は、県内ではまだ栽培が少ない品種です。

2、ヤマ・ソーヴィニョン
1990年に山梨大学で「カベルネ・ソーヴィニョン」と「山ブドウ」を交配し作られた品種で、山ブドウらしい野性味にあふれ色が濃いが、渋みより酸が特徴的。南信・宮田村の農家の方が栽培したブドウを「本坊酒造・信州マルス蒸留所」でワインにしています。

(4)フルーティでやや甘口なタイプ

1、コンコード
アメリカ原産のブドウで生食やジュースなどにも加工される。塩尻で明治時代から栽培されている品種で、今でも長野県のワイン用黒ブドウの栽培面積は1位。ほとんどがフレッシュ&フルーティな甘口にワインに仕立てられます。塩尻市「井筒」「五一」「アルプス」「信濃」「城戸ワイナリー」などでは新酒も発売されています。


白ワインに比べ品種が多く出ましたが、世界ではまだまだたくさんの品種が栽培されています。土地の個性、造り手によるスタイルの違いもあり、上記に書いたことが必ずしも合っていない場合もありますが、今夜飲むワイン選びの参考になればと思います。

さてさて、ひとまずワイン飲みましょうか。

2014年3月11日


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