信州お天気手帖

夏山の心得

(画像:日本気象協会)

 8月11日は山の日ですね。近年の登山ブームで山に興味のある方は多いと思います。ただ、山への知識がないと十分に楽しむことができません。そこで気象予報士の私ができる夏山登山へのアドバイス、ポイントを紹介したいと思います。

 まずは、天気です。山の天気はふもとより変わりやすいです。晴れていても急に雨が降り出すことがあります。これは天気の急変をもたらす雲が、山肌で発生しやすいからです。特に昼頃からは雲が発生しやすく、山で雲に覆われれば、霧の中となります。見通しが悪く、登山道を外れてしまうという事故にも繋がります。また、発達した雲であれば雷が発生しますが、山では雷からの逃げ場も少なく大変危険です。ふもとでは空からつまり頭上からの雷ですが、標高の高い山では、横からも下からも雷光が走るといわれています。このため、登山には雨具は必ず携帯し、雲が発生しやすい時間は避け、できるだけ早めに目的地に到着できるような余裕をもった計画を立ててください。

 続いて服装です。夏と言っても、山の気温は低いです。一般的に、気温は標高1000m高くなると6度程度低くなります。ふもとが30度近い暑さでも、3000m級の山の山頂は10度程度に下がっていることもあります。このため夏でも本格的な登山には寒さ対策が必要で、厚めの上着やセーターなどの防寒着が必須です。また、これらはリュックサックに詰め込むとして、登山する時の服装は、かぶるタイプより、ボタンやファスナーで開閉できるタイプがおすすめです。これなら、開け閉めして体温調節が簡単に行えます。さらに標高が高くなるほど風が強まります。風が強いほど体温が奪われやすくなります。寒さはグッと堪えるようになり、さらに低体温症になってしまうと命にも関わります。目的地の標高に合わせ、風の強さも考慮して防寒対策をしてください。

 ちなみに、(一財)日本気象協会では、ホームページで山の天気を紹介しています。こちらも参考にしてみてください。

 実は、私には登山の経験がありません。ただ、興味はとてもありますので、数年前からその準備として高原に出掛け、トレッキングなどをしています。日頃の運動不足を感じつつも、ふもとでは見られない高山植物の観察や、高原の爽やかな風を感じるのが好きです。また、仕事柄、雲を観察するのも好きなのですが、標高の高い所ならではのダイナミックな動きにも魅了されています。そんな高原へ、今年も出掛ける予定です。そして体力を付けて、いつかは登山にも挑戦したいなと思っています。

 最後にこの先の傾向です。台風第5号は日本列島に非常に蒸し暑い空気をもたらしました。このため、お盆頃にかけて、かなり蒸し暑くなります。日中はもちろん、朝晩も気温が高めですので、寝苦しい日が多くなりそうです。また、気温の高い状態はその後も続き、来月前半までは残暑厳しい予想です。引き続き熱中症など、体調管理に注意してください。

2017年8月08日


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