信州お天気手帖

風冷えと底冷え

風冷え

底冷え(画像:日本気象協会)

 11月24日(木)は、中部と南部を中心に記録的な雪が降りました。飯田の最大積雪は14センチで、11月の積雪としては観測至上第1位の記録。飯田で11月に10センチメートル以上の積雪となるのは、実に85年ぶりだったようです。また、諏訪でも13センチの積雪となり、11月の最大積雪でした。多くの方が経験のない早い大雪でした。

 今回のような湿った雪は、晩秋から初冬にかけて、時々発生することがあります。数日前までは雨の予想でも、寒気の強さや降り始めの時間次第では、今回のように雪となることもありますので、今後も注意しましょう。

 さて、今回は寒さの話をしたいと思います。

 寒さには、大きくわけて2つあります。まずは、冷たい風が強いとき、気温よりも寒く感じる「風冷え」です。自転車やバイクに乗っていると、歩いているよりもずっと寒く感じますよね。一般的には風速1メートルで、体感温度は1度程度下がると言われています。特に、西高東低の冬型の気圧配置の際に強く感じます。この気圧配置のとき、県内は広く北や西の冷たい風が吹きます。中部や南部は地形の影響で風速が強まりやすく、余計に風冷えを感じることが多くなります。

 このような風冷えの時は、風によって体周辺の暖かな空気が奪われるのでご注意ください。首や手首、足首は重点的に暖めて、体温の逃げ道を断つように冬物アイテムを活用すると良いですよ。車で移動の際は、車内でしっかりマフラーや手袋を装着してから車外に出るようにすると、より暖かい空気を逃さないようにできるます。

 もう1つの寒さは「底冷え」。体を刺すような寒さ、震えずにはいられない寒さのことです。こちらは主に放射冷却の強まった朝に感じます。放射冷却は、地上の熱が上空に逃げていき、地上付近には冷たい空気が滞留して気温がぐんぐん低下する現象。底冷えの日の最低気温は、日の出直前の頃に観測されやすいことを覚えておいてください。これからの時期は、通勤通学時間に最低気温が観測されることも多くなります。最低気温が観測される前に早起きして行動開始を早めると、寒さ対策になるということもあるんですよ。

 これからの県内は、12月上旬までは気温の高い日が多い予想ですが、中旬からは寒さが強まりやすくなります。風冷えや底冷えとなる日は、屋外での活動を最小限にし、冬物アイテムを効率的に使用したり、体を温める食品を食べたり、工夫して乗り切りましょう。

2016年11月29日


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