信州お天気手帖

今年の梅雨の傾向

 6月5日、気象庁では、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。平年(6月8日ごろ)より3日早く、昨年(6月3日ごろ)より2日遅い梅雨入りとなりました。

 今回は、気になる今年の梅雨の傾向を解説します(絵は、平年の梅雨の流れ、梅雨前線の北上の様子です)。

 まず、梅雨入り前の5月は、月降水量が野沢温泉や飯山で、5月として統計開始以来最も少なくなるなど、北部や中部を中心に降水量が少なくなりました。千曲市の実家でも庭の土はカラカラに乾き、いつもは瑞々しく咲いているバラの花も、今年はなんだか雨不足に疲れているような表情をしています。そんな状況ではありますが、田植えも進み、夏野菜も伸び盛り、今後は適量の雨に期待したいところですね。

 さて、今後の傾向です。6月はすでに梅雨入りしたものの、梅雨空はまだ先のことになります。低気圧の影響を受け、数日おきに雨は降りますが、梅雨前線の影響は受けにくく、雨の降り続く日は少ない予想です。このため、関東甲信地方の降水量は平年並か少ない予想です。ただ、下旬以降は梅雨前線も北上し、本州に近づきやすくなり、次第に大雨も降りやすくなります。いよいよ本格的な梅雨空となります。

 7月は、本州付近に梅雨前線が停滞しやすく、前線の活動は平年より活発となる見込みです。また、関東甲信地方の梅雨明けは、平年では21日ごろですが、今年は平年並かやや遅れる予想もしています。このため、関東甲信地方の降水量は、平年並か多めとなりそうです。この時期は、たとえ雨がやんだとしても、浸み込んだ雨、つまり土壌雨量が多くなっている事があります。傾斜地やその近くでは、急な土砂災害の発生に注意が必要です。また、期間を通して曇りや雨の日が多いため、農作物への影響も心配されます。日照不足や病害の発生、そして雨に弱い作物の品質不良に注意が必要となりそうです。

 雨は貴重な資源ではありますが、時に大きな災害を発生させます。最新の気象情報に注意し、的確な判断をすることで、大切な生活を守るよう心がけてください。

2016年6月08日


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