信州お天気手帖

お天気散歩in小川村

 残暑の続いた8月中旬、小川村の大洞高原でウォーキングイベントが開催されました。私も高原の一足早い秋を求め、参加してきました。

 小川村は、長野市と白馬村のほぼ中間にあります。小川村にはどんなイメージがありますか? おやき、北アルプスを望む景色、起伏に富んだ地形…。気象の観点から紹介すると、村役場周辺の標高は500メートル程度で、実は上田盆地と同じ位です。また、南側の斜面が低く、北側の斜面が高いので、比較的日当たりは良いです。このため、意外と気温は上がりやすいようです。

 東西にはオリンピック道路が通っています。この道路、通るのは人や自動車だけではないことを御存知ですか? それは、雷雲です。小川村の西、大北地域で発生した雷雲は、上空の西風に流されている時、南北の高い山を避け、オリンピック道路周辺の山の低い所を選び、長野盆地へ向かうことが多いようです。

 イベントが行われたのは、小川村の中では北側、長野市鬼無里に近い大洞高原でした。ここの標高は1,000メートル。県内の天気が南北であまり変わらない時、気温は緯度よりも標高の影響を受けます。大洞高原は、標高が1,000メートル程度の軽井沢と同じ気温と言えるのです。

 軽井沢の冷涼な気候を求めて参加した大洞高原のイベント。でも、当日は雨上がりの蒸し暑さで、軽井沢の爽やかさはありませんでした。残念…。それでも、蝉の声は控えめ、ススキの生長などは里より進んでいましたよ。

 写真は、ウォーキングイベントの一コマです。遊歩道は水路に沿っています。この水路は、急な水の流れに人口の勾配をつけることで、流れを弱め、安定させています。地すべりなどから周囲の水田などを守る機能を果たしています。古い部分は明治19(1886)年に造られていて、当時の技術の高さには感動します。ぜひ見学してみてください。

 さて、9月の天気は、秋雨の影響で曇りや雨の日が多い予想です。平均気温はほぼ平年並みですが、最高気温は平年より少し高めになりそうです。

2015年8月28日


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