暮らしの調味料

手すさび(手遊び)

山椒の小枝、爪楊枝作り

細い、山椒すりこ木

手作り、かたつむり

 手すさび、と言えば、そうかもしれない。仕方なく、するのではなく、何となくしてしまう、それがまた楽しくて、手を動かしているときも出来上がりも。「手慰(なぐさ)み」とも言える。私のいろいろある中の一つが、小刀を持って、小枝をちょっと削ること。黒文字代わりに使ったり、爪楊枝にしたり。カーブと言うより、曲がっていたりすると、出来上がりに趣(おもむ)きが生まれる。

 市販品は一様にきれいすぎ、そろいすぎてつまらない。庭にある黒竹、桜、柿、柏、朴、黒文字の木、桑など、食べられる木を選んで遊ぶ。今年の初夏は、中でも山椒の枝を楽しんだ。ちょっと太目はすりこぎに。小枝は爪楊枝に。削る間も山椒の香りは鼻から体中に届く。食後、歯間のひっかかりに使うと、口中がピリリと辛く、さわやかだ。

 爪楊枝はもともと、柳でできているが、それにも鎮痛作用があり、歯痛止めの効果があるからと、訳ありだ。山椒も決して負けていない。日々の手すさびにも、捨てたものではない発見がある。

【写真上】山椒の小枝、爪楊枝作り
 切りたての枝が削りやすい。削ったくずは、干して香炉であぶり、再び香りを楽しむ。捨てる所なし。

【写真中】細い、山椒すりこ木
 鉛筆よりちょっと太目のすりこ木。小さなすり鉢で大いに働いてくれる。とても満足。

【写真下】手作り、かたつむり
 やっと付いたぶどうの青い実と葉をテーブルの上に持ち込む。ガラスボウルに水を張って葉の上に綿の入ったかたつむりをはわせる。最近はまったく本物を見かけなくなり、さみしい。せめて手作りで。

2017年8月01日


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