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ポーポーの花

今年の桜漬け

庭の生き物

ポーポーの花

 この春、うれしかったのは我が家の庭で二つの新しい花に出合えたこと。一つは13年待った朴の花。もう一つはポーポーの花。これは15年ほどだろうか。

 もうすでに閉店した行きつけの肉屋さんのカウンターに飾ってあった。まるで熟した黄色の口を開けないあけびのような形をした香り高い果物だった。初めての出合いに、あまりにも欲しそうな私を察して一つくださった。家で食べてみると、とろーっとして甘くて、あまり好みではない。いっぱい詰まった種を植えてみたところ、1本だけ4メートルほどに育った。秋に真っ黄色の大き目の葉がきれいなだけで、今年は切ってしまおうと思っていた矢先、花を付けた。ワイン色のとても美しい花で、香りは甘く、果肉と同じ。

 いろいろ調べてみると、北米原産で明治に日本に入ってきたとのこと。私は、ポポーと呼んでいたのに、ポーポーが正しく、アケビガキとも言うらしい。十輪も咲いてくれたけれど、もう一本ないと結実しないとのこと。実生(みしょう)からここまで良く育ってくれた、とほめたい。切ってしまおうと思ったのに。種を植えたものが育つ喜び。子育てより複雑でないのがいい。子育ては途中で切れないしね。

【写真上】今年の桜漬け
 今年も2キロの八重桜の生花が手に入ってさしす酢で漬けた。重さを量り、洗う。20%の塩をして一晩おくと、たっぷりの水が上がる。塩水を切り、たっぷりのさしす酢をかけて出来上がり。花の状態がとても良く、最初から最後まで一枚の花びらも落ちなかった。漬け上がりの色も上々。

【写真中】庭の生き物
 我が家の生ごみボカシ場所に、りんごの皮を食べに、多くの小鳥が来る。ひよどりや椋鳥(むくどり)、尾長に目白も。今回は珍しい番(つがい)がやってきた。ひきがえるに、目高に小さな庭のささやかな自然の中に小さな生き物が息づいていることは、何ともうれしい。

【写真下】ポーポーの花
 「バンレイシ科に属する落葉高木」とある。秋の紅葉が美しく、朴葉より小ぶりの同じ形をした葉っぱ。焼き魚の茶色を載せるとぴったり。

2017年6月15日


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