暮らしの調味料

単純

ざくろのリキュール

ふろふき大根

ヒヤシンス

 台所には、しょう油(薄口と濃い口)、本みりん、料理酒、一番搾りの菜種油、圧搾りのごま油、酢、砂糖、塩と、どこの家でも同じような調味料を準備している。しかし、正しいものを、との心がけは忘れない。

 出汁(だし)は、煮干し、昆布、かつお節に干ししいたけ。あまり洋風の食事作りはしないが、たまに中華か、東南アジア系の味出しには、しょうが、にんにく、鶏のガラで十分、好みの味になる。手軽な○○の素は使わないが、かえって無添加ゆえにシンプルでおいしいと思っている。

 先日、ふっと空いた休日。駅前の本屋までぶらぶら歩く。私が立ち止まるコーナーは、ガーデニングと手芸の本がある所、特に、手縫いの小物や小さな刺繍が大好きでドキドキ、ワクワクする。作りたい、縫う時間がほしい、「いや、時間は作るものだ」。本の前で誓いながら、一冊購入。家には、手つかずの積ん読(つんどく)本が山のよう。でも、「いつか作るの」の思いは私に何よりも元気をくれる。台所も、私の気持ちも、シンプルで単純な調味料で、事足りて、自分でもびっくり。

【写真上】ざくろのリキュール
 昨年10月23日に仕込んだリキュール。前の杏畑に1本だけ石榴(ざくろ)が実る。持ち主はほったらかし。頼んで3個いただく。「こんな物、どうするの?」と聞かれる。一粒ずつ瓶に入れ、上質な焼酎を注ぐ。本当に飲みごろの色と香り。

【写真中】ふろふき大根
 昨年は温暖だったので、どこでも大根が「採れ過ぎ、太過ぎ」と聞く。秋収穫の越冬根菜はおいしい。昆布と煮干しだけで煮る。お皿に昆布、大根、にんじんと重ね、好みの味みそをかけて食べるだけ。彩りも味も良好で、何より温まる、ありがたい料理。

【写真下】ヒヤシンス
 地中海沿岸の原産らしいのだけれど、江戸末期に渡来し「風信子(ヒヤシント)」と呼ばれたとのこと。海岸の花なのになぜか、和のアイテムとも相性が良い。藍色の大きな鉢にいっぱい入れ、五徳で支える。少しずつつぼみを膨らませ、それぞれの色を訴え始める。白、紫、ローズ色、黄色と。花の無いこの季節、秋植え球根植物の家の中で春待ちは楽しみの一つ。

2016年2月15日


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