暮らしの調味料

長ねぎ

にんじんピクルス

おでん

柚子を飾る

冬のおいしい長ねぎがそろった。伝統野菜の松本一本ねぎ、松代一本ねぎ、下伊那・売木村の駒屋ねぎ、それにお隣、群馬県の特産、下仁田ねぎと。
昔は「お盆まで、長ねぎは食べられない」と、両親に言われたのに、今はなぜか、一年中、何らかの形のねぎが手に入る。薬味はもちろん、無いとさみしい食材だ。
しかし、この季節は主役の役目をしっかり果たしてくれ、動物性たんぱくは、むしろ、脇役になる。

松本一本ねぎは煮物、特にすき焼きにぴったり。松代産は軟らかく、細かく刻んでしょう油、かつお節でどんどん食欲が進んでしまう。駒屋ねぎは中でも一番細めで、松代産と同じ食べ方が向いている。しかし、辛め。飯田地方のおでんに「しょう油だれ」の郷土食は、このねぎがあるからこそ、成り立っている。それぞれの個性に合わせての地方色。地元の人々の舌の確かさに、私は舌を巻く。

さて、今夜は群馬の知り合いがくださった太い下仁田ねぎで、大根おろし鍋にしょうか。それとも炭火で焼いて、大根おろしかけにしようか。

【写真上】にんじんピクルス
 友達が作ってくれた黄色のにんじん。近頃は、茎が紫色のほうれん草や水菜があったり、カリフラワーもロマネスクという名の薄緑色や黄、紫と、多色だ。このにんじんはあまり普通のにんじんの香りがせず、薄切りにしてサラダにも向く。今回は味がしみこみやすいよう、細い千切りですぐ「さしす」に浸す。黒の粗びきこしょうをふったり、生ハムで巻いたりと、楽しんでいる。

【写真中】おでん
 我が家の冬の定番。あごだしを使って、水の分量も他の調味料もきっちり量って常に同じ味を出すように心がけている。具はもちろん、大根がメーン。それに油揚げにたっぷり詰め込んだ白滝。だしに使ったあごも「食べてほしい」とばかり主張している。
 
【写真下】柚子を飾る
 南信の柚子をたっぷり楽しんでいる。香り良し、味良し、おまけに見て美し! 同時期の山茶花と朴葉を添えて。柚子色、山茶花色に朴の茶色がちょっと引き締めてくれる。これぞ、日本の十二月の色、と深呼吸する。

2015年12月15日


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