暮らしの調味料

白菜

白菜肉団子

それでもクリスマス雰囲気を

箪笥の鉤(かぎ)

 信州は越冬する野菜がたくさんある。1年のうち、半分は何も採れないので、いろいろな方法で野菜を年越しさせ、3月ころまで食べ回す知恵がある。大根、じゃがいも、ニンジン、キャベツ、白菜、玉ねぎ、長ねぎ、長芋等々。それらは夏から秋にかけ、体中に太陽の光をいっぱいに受けて育ち、冬の実にしまわれているので、体を温めてくれる役割も兼ね備えている。しかもおいしい。中でも白菜は南のハウスで育ち、旅してきたものより、断然味がいい。

 今日はその白菜について。漬物、煮物、蒸し物、生も加え、料理の仕方は数えきれないほどある。漬物はいつも糠漬けにするのが私の定番。キムチ漬けも食べたい。ストーブで暖をとるようになると、厚手の鍋に四つ割りのまま加え、酒か、水を50ccほど加え、自分の水分を出しながら軟らかくなってもらう。大きいまま皿にどんと載せても箸で十分切り分けられる。柚子しょう油をかけたり、バターしょう油にしたり。「こんなに食べちゃった」と思うほど、食べられる。

 もう一品。5mmの千切りにして、白菜の半分ほどの水と煮干しで煮る。もうクタクタに。薄口しょう油でちょっと味を調え、食べるときに、かつお節、というのもいい。シンプル料理をしていると、それぞれ白菜の味と水分の違いが分かってくる。好みの産地と生産者も。

【写真上】白菜肉団子
白菜を1cmにザクザク切り、ひたひたの水と煮干しをひとつかみ。じっくり煮ると、白菜は透明感をまし、軟らかくなる。そこに鶏団子を一口に丸めて加え、薄口しょう油を適量加えるだけで、何ておいしいんでしょう。

【写真中】それでもクリスマス雰囲気を
年を重ねると、クリスマスという行事からだんだん遠のく。それでも、夏のあじさいのドライに夏づたの紫の実をワイヤーラックに入れ、蝋燭(ろうそく)を立て、それぞれの色に感嘆する。

【写真下】箪笥の鉤(かぎ)
もう回りの品を整理しなくてはならないのに、古物を見ると、つい、ふらふらと買ってしまう。「いいじゃない、この色、このつや」と。錆をやすりでこすり、全体に台所の菜の花オイルを塗り、磨くと見違えるほど。ここで「買って良かった」の満足度、一気に上昇。壁に掛け、一輪挿しをつるし、山茱萸(さんしゅゆ)の赤い実を活ける。楽しい、楽しい。

2014年12月15日


バックナンバー

楽しむ

エンタメコラム
特選お役立ちコラム
中島麻希 信州FOOD記
成沢篤人 それはさておき、ひとまずワイン
横山タカ子 暮らしの調味料
東京アート日和
信州スポーツ
信州お天気手帖
イベント情報
イベント情報投稿
書籍・CDランキング
グローバルメニュー
  • 信毎デジタルパスポート
  • 信毎の本オンラインショップ
  • 信毎イベント&チケット
  • 信毎オリジナルグッズ