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旧暦端午

玄関の飾り

節句人形と幟

あさりの炊き込みご飯

 柏の葉がようやく両手を広げて、何もかも受け止めてくれるような姿になりました。1カ月前の5月5日は、まだ、ほやほやの新芽で、お餅を包んで柏餅にはなりません。おひたしにして、食べられそうな軟らかさでした(柏の葉を誰もおひたしにはしませんが!)。そのころは、よもぎも今が一番軟らかい、「食べてほしい」と言わんばかり。今は、柏の葉と同じく背丈も伸びて、菖蒲(しょうぶ)の葉と束ねても見劣りしません。旬同士、というのは大したものですね。

 男の子の成長を願って、という節句ですが、歳を重ねた夫婦には幼い男子がいるはずもありません。自分が育ったころの弟のことや、お風呂に浮かぶ菖蒲の香りなど、ありありと思い出すときです。家に一本、柏の木があるだけで、「旧暦の端午だ」と気持ちが反応。ありがたいこと。

 柏の葉はお餅を包むだけでなく、お皿代わりにいろいろ使います。お弁当の仕切りや油ものも、ちょっとくるんで入れたり。味が移りにくくなり、お弁当の中で新緑そのものの彩り。市販のおまんじゅうや信玄餅など、柏の葉の上に載せてお客さんに出したりもします。葉ごと手のひらに載せ、きな粉もこぼれず、食べやすいですよ。おまけにそのまま、捨てることもできます。

 柏の葉から朴(ほう)、柿、黒文字、山ぶどうなど、お皿代わりに使う、食べられる植物の葉っぱ使いの始まり。その季節が、旧暦端午です。

【写真上】玄関の飾り
玄関に、菖蒲とよもぎの束を飾ります。お客さんが「あら、よくだこと」なんて言ってくれたり。

【写真中】節句人形と幟
毎年、毎年、同じ人形を飾れるありがたさ。幟旗を空高く掲げる気恥ずかしさで、人形の後ろにタペストリーのように飾ります。

【写真下】あさりの炊き込みご飯
何と、おいしいのでしょう。あさりを酒蒸しにしてから、汁だけ入れてご飯を炊き、炊き上がり10分前に殻ごと身を入れます。あさりの塩分だけで十分。

2014年6月01日


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