暮らしの調味料

身近な楽しさ探し

【写真上】松の掛け軸と馬

【写真中】一玉の白菜を使い切る

【写真下】白菜と鶏蒸し

 よく聞かれるのですが、「ご趣味は何ですか」。アンケートにもありますね。私は即座に「暮らしです」と答えています。「それって何でしょう」。不思議そうな顔をする人がほとんどです。中には「それならお金がかからなくていいですね」と言う人も。道具一ついらないのだから、安上がり。遠くへ行かなくたっていい。

 暮らしほど、色んな要素が詰まったものはありません。ことに、主婦にとっての家庭生活は、掃除も洗濯も台所仕事もすべてさまざまなノウハウが散りばめられ、「つまらない」なんて言っていられないほど、面白いんです。その一つ一つが立派な事業として成り立つことでもあるのですから。

 ことに、台所仕事の幅は広いですね。四季のはっきりしている信州に生活していると、豊かな野菜、果物に恵まれ、食べきれない食材を漬けたり、干したり、保存食にしているうちに、あっという間に1年がたちます。

 私は都会の四季と異なり、いつも約1か月遅れで季節を日々に受け入れるようにしています。新暦より旧暦の方が、信州の季節にぴったりです。ひな祭りは4月に、5月の節句は6月に行う地方が多いのもそのためです。3月にはまだ咲かない桃の花、5月には柏餅を包むまでに成長していない柏の葉など、信州では、新暦は無理が多いですね。

  ☆☆☆

 料理研究家の横山タカ子です。これから「暮らしの調味料」を紹介していきます。楽しいことばかりではなく、苦しく、煩うことも山ほどある暮らしであればこそ、一番身近な楽しさ探しでもあります。こんな私の、旧暦からみた日常が、皆さんのささやかな調味料になればうれしいです。

【写真上】松の掛け軸と馬
お正月には、床の間に松の掛け軸とえとの置物。毎年、お正月には松の掛け軸と決めています。えとの置物を添えると一気にお正月の雰囲気に。

【写真中】一玉の白菜を使い切る
白菜は鍋物の水炊きには必ず入れますね。残りの葉は1枚でも2枚でも目方を量り、刻んだら2%の塩でもむだけで、即席漬けの出来上がり。好みで、ゆず、しその実、菊のゆでたものを加えます。漬物器がなくても、ガラス、つぼ、丼なら何でもいいですね。
石にはちょっとこだわりが! 河原に遊びに行ったとき、一つ、二つと拾ってきます。家に帰ったら、水からゆっくりと煮沸して使います。時々、太陽に殺菌してもらいます。地元の野菜は、地元の石で漬けると、とてもおいしい。

【写真下】
白菜と鶏蒸し
鶏もも肉に少々の塩をし、お酒に30分ほど浸しておきます。白菜は4~5枚でくるっと巻いて、たこ糸でしばり、15分蒸します。一口に切って、ゆずしょう油で。

2014年1月15日


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