暮らしの調味料

鯛めし

鯛めし

手作りかんぴょうの煮物

ベトナムの布

 家の周りの秋色が、どの窓からも彩りを放っているこのごろ。長野電鉄で北信濃に向かった。多くの外国人が、スノーモンキーに会うために乗り合わせた。「山中の猿が珍しいなんて、時代も変わったのね」と、同行者と話しながら。

 会合の後、宴席が設けられ、正しい割烹の日本料理が出された。数々の料理のほかに、一人ずつ鯛の塩焼き一尾。昔は、結婚式やお祝いには必ずの付き物だったのに、本当に久しぶりの出合い。終了際には、持ち帰り用の容器が配られ、うれしい、うれしいと自宅へ運ぶ。姑はよく、この鯛で潮汁を作ってくれた。一尾をたっぷりの水で煮て、汁と実をほぐしながらいただく。塩焼きになっているので臭みもない。小さ目の鯛でも四、五人分はたっぷり。

 翌日、新米を研いで土鍋に入れ、塩焼き鯛を上に。火を付けて二十分、蒸して十分。何て美味しい鯛めしか。北信濃には、まだ本当の割烹料理が残っていて、本当にうれしい。これも正しい日本文化。深まった秋の、しみじみ、うれしい”暮らしの調味料“の一日だった。

【写真上】鯛めし
 土鍋で炊いた鯛めし。昆布一枚も加えて。後は、吸い物と奈良漬けで夕食に。

【写真中】手作りかんぴょうの煮物
 夏、手作りしたかんぴょうと、干ししいたけを戻し、こんにゃくも一緒に煮物に。鉄鍋でたっぷりと。残ったら、ちらし寿司の具にしようと思ったのに見当外れ。

【写真下】ベトナムの布
 ベトナムで手作りの刺し子布を買う。山吹色の横に深いブルー、臙脂(えんじ)色にグリーンなど、どうしてこれらの色が調和するのか、不思議なパッチワークに運針の刺し子が施されている。色合いと手作りに魅せられ購入。使い道は未定。広げて見ているだけで、ただうれしい。

2017年11月15日


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