信毎の本
戦国時代は何を残したか 民衆の平和・神仏への思い・自然開発

著 | 笹本正治 |
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定価 | 本体1700円+消費税 |
形式 | 四六判並製 304ページ |
発行 | 2020年7月 |
解説 | 戦乱の続く過酷な社会のなかでも、民衆は生きていた―。 人権のかけらもない人身売買や乱取り、人智を超える神仏との共存、繰り返す飢饉と疫病。著者は、そんな戦国時代こそが日本の大きな転換点だと主張する。 戦国時代を経て、社会はどのように変わったのか。現代の常識と戦国時代の常識の違いを明らかにしながら、戦国時代が今を生きる我々に残したものを探り、歴史学者が問いかける現代の課題を考える。 【目次】 第1章 モノとしての民衆 1 川中島合戦に見る戦争の実態 2 戦乱が生み出す奴隷たち 3 どのように人を売り買いしたのか 4 人身売買の否定 第2章 戦乱からどう身を守るか 1 山に逃げ込む 2 自ら戦う民衆 3 寺に逃げ込む 4 法と裁判の整備 第3章 戦乱の中の心の平安 1 神とともに戦う 2 神仏に触れる機会 3 神仏と人の間で 第4章 自然と人との関係 1 襲い来る災害 2 飢饉の時代 3 自然に手を入れる 第5章 現代に続く戦国時代の課題 【著者プロフィル】ささもと・しょうじ 1951年山梨県出身。77年名古屋大学大学院文学研究科博士前期課程修了。同大文学部助手を経て、84年信州大学人文学部助教授、94年同大教授。2009~14年同大副学長。16年~長野県立歴史館館長。 専門は16世紀を中心とする日本史学。著書は『甲信の戦国史―武田氏と山の民の興亡』(ミネルヴァ書房)『中世の音・近世の音―鐘の音の結ぶ世界』(講談社学術文庫)『災害文化史の研究』(高志書院)『山に生きる―山村史の多様性を求めて』(岩田書院)など多数。 |
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