信州FOOD記

信州の伝統野菜〜松代一本ねぎ〜

松代町清野地区にある松代一本ねぎの畑。高く「根寄せ」をし、寒さから守っています

「松代一本葱の会」の児澤会長(右)と事務の小山さん(左)

“信州の伝統野菜”の認定マークがついた松代一本ねぎのパッケージ。ネギも太く、しっかりしています

  国内でも寒冷地として有名な信州。寒い時期だからこそ美味(おい)しくなる野菜があります。白菜、ごぼう、大根、ネギ、レンコン、長芋などなど、グッと冷え込むことによって美味しさが増す冬野菜。今回はその中から、信州の伝統野菜にも認定されている「松代一本ねぎ」をご紹介します。

 「一本ねぎ」といえば、「松本一本ねぎ」を思い浮かべる方も大勢いらっしゃると思いますが、松本一本ねぎと松代一本ねぎは“兄弟ねぎ”です。双方とも「加賀群」に分類。加賀群には他に加賀一本ねぎや下仁田ねぎなどがあります。加熱するととても甘くなり、ぬめりが出るのが特徴です。

 「松本」と「松代」の栽培方法は少々異なるため、少し見た目が違います。いずれも途中で一度ないし二度、植え替えの作業を行いますが、松本一本ねぎは斜めに植えるのに対し、松代一本ねぎはまっすぐ植えます。そのため、松本一本ねぎは根元が曲がり、松代一本ねぎはまっすぐになります。

 「松代一本葱(ねぎ)の会」の児澤融(こざわとおる)会長にお話をうかがったところ、白根の部分を長くするために行う“根寄せ(土を盛る作業)”がとても大変だとか。その作業があって、白根の部分が長く、真っ直ぐなねぎが出来るのですね。

 ネギには多くの栄養素が含まれます。ビタミンA、C、カルシウム、β(ベータ)カロチン。臭いの素「アリシン」には血行を良くし、疲労回復効果もあるので、寒さで体調を崩しがちなこの季節にはもってこい。炎症を抑える効果もあるので、喉が痛い時にもおすすめです。

 さて、この松代一本ねぎの食べ方を聞いてみました。児澤さんは、やはり「鍋」が多いと言います。その他、茹でたり天ぷらにしたり、春先にはヌタもおすすめだとか。また松代一本葱の会、小山修也(のぶや)さんのおすすめは素焼き。「松代一本ねぎの美味しさが一番味わえるのはコレ!」とのこと。他にはおでんや味噌汁(里芋と一本ねぎの組み合わせが好きだそうです)、「油味噌」を挙げてくれました。

 児澤会長は、「種を守り続けてきた伝統野菜。これからもこの松代の地で守り続けていきたい。そして、この松代一本ねぎを全国に発信していきたい」とおっしゃっていました。

 トロッとして、とても甘い「松代一本ねぎ」。ますます寒さが増すこの季節、ネギをたっぷり食べて乗り切りましょう。

 ちなみに…この「松代一本ねぎ」は火を通すととても甘くなるのですが、生のまま食べると飛び上がるほど辛いのでご注意を!!

2015年2月10日


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