汐留鉄道倶楽部

新春ヘッドマーク

2018年1月05日

 (上)京成電鉄「成田山開運号」、(下左)ヘッドマーク、(下右)隈取りを施した「うなりくん」

 (上)東武大師線の電車(左)とヘッドマーク、(下)京王電鉄の「迎光号」(左)とヘッドマーク

 皆さま、新年あけましておめでとうございます。本年も「汐鉄」をご愛顧くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

 2018年は元日から“撮り初め”を敢行した。お手軽な東京都内での撮影だったが、新春ヘッドマークを掲げた参詣列車をいくつか写真に収めることができた。昨年1月の当コーナーでは、京急大師線の新春ヘッドマークを紹介したので、今回は他路線を取り上げる。

 まず、京成電鉄の臨時参詣列車「シティライナー(成田山開運号)」から。成田山開運号は千葉県の成田山新勝寺への初詣客を運ぶため、京成上野と京成成田を結んでいる。使用車両は有料特急「スカイライナー」でおなじみのAE形で、遠目に見ると普通のスカイライナーと変わらない。

 だが、ヘッドマークがとても個性的で、京成電鉄のお知らせには「ヘッドマーク」とあるものの、良い意味でヘッドマークというより「特別塗装」と呼ぶ方がしっくりくる豪華版なのだ。

 先頭車両の前面に巨大な顔と「成田山開運号」の文字が描かれ、たくましい印象を受ける。新春ヘッドマークといえば、丸形や四角形の板に干支の動物を描くパターンが多い。そう考えると、成田山開運号は形や大きさ、干支の動物を使わないデザイン、どれを取っても個性が際立つ。迫力があって、かっこいい。

 なぜ人の顔、それも歌舞伎の「隈取り」をデザインしたのか。理由は江戸時代にさかのぼる。

 新勝寺の公式ページによると、歌舞伎役者の初代市川団十郎は跡継ぎに恵まれず、成田山で祈願したところ、待望の長男を授かった。その後、お不動さまへの感謝を表現した舞台「兵根元曽我」を親子共演すると、これが大当たりした。その頃から市川家は「成田屋」の屋号を使うようになったという。

 というわけで、成田山新勝寺は歌舞伎と縁が深い。成田市は「歌舞伎のまち成田」を掲げており、新勝寺エリアの至る所に、歌舞伎にちなんだ浮世絵やオブジェが飾られている。

 また、「ゆるキャラグランプリ2017」でグランプリに輝いた成田市観光キャラクター「うなりくん」は、普段はブルーの「うなぎ顔」をしているが、市川海老蔵の初春歌舞伎公演初日の18年1月3日に、東京の会場を訪れた際は、隈取りを施して玄関前で観客を迎えた。

 次に、関東地方で最大の路線網を誇る東武鉄道だ。「関東厄除け三大師」の一つに数えられる西新井大師への参詣路線、大師線の電車には毎年、三が日に干支をデザインした王道の新春ヘッドマークが飾られる。

 18年は「迎春」の赤文字で祝賀ムードを盛り上げ、同線を走る8000系のイラストが鉄道ファンの心をつかんだ。たった1駅間しか走らないのが、もったいないと思えるヘッドマークだった。

 締めは京王電鉄の「迎光号」。新宿から高尾山薬王院(東京都八王子市)への参詣客を乗せる伝統の臨時電車で、初日の出に合わせた高尾山頂での「迎光祭」に間に合うようにダイヤが組まれている。

 18年は新宿発が3本(新線新宿発も1本)だけというレアな存在だった。電車の真正面を狙える新宿の頭端式ホームの先端部分は、多くの撮り鉄が集まるお祭りになったので、筆者は離れた場所で撮影した。

 ☆寺尾敦史(てらお・あつし)共同通信社映像音声部


バックナンバー

楽しむ

エンタメコラム
特選お役立ちコラム
中島麻希 信州FOOD記
成沢篤人 それはさておき、ひとまずワイン
横山タカ子 暮らしの調味料
東京アート日和
信州スポーツ
信州お天気手帖
イベント情報
イベント情報投稿
映画館情報
書籍・CDランキング
グローバルメニュー
  • 信毎デジタルパスポート
  • 信毎の本オンラインショップ
  • 信毎イベント&チケット
  • 信毎オリジナルグッズ