汐留鉄道倶楽部

地下鉄線を走る電気機関車

2017年12月22日

 東京都営地下鉄の大江戸線の電車(左)と並ぶ電気機関車E5000形

 (上)ずらりと並んだ都営浅草線車両や乗り入れ各社の車両。右端に大江戸線電車とE5000形、(下)留置線のE5000形。機関車2両が連結されているのがよく分かる

 東京都営地下鉄には、電気機関車E5000形がある。貨物列車や客車の列車をけん引しているわけではない。つまり営業用の車両ではないから、ふだんはなかなか見られない。その車体を、12月9日に開催された「都営フェスタ2017in浅草線」で見てきた。

 都営地下鉄は浅草線、三田線、新宿線、大江戸線の4路線。E5000形は、トンネルも車両も一回り小さい大江戸線の電車を、検査や修理のために、浅草線の起点・西馬込駅そばの馬込検修場(大田区)まで回送するのに使う。

 大江戸線の電車は浅草線と同じ標準軌だが、モーターの方式が異なるので浅草線内では自走できない。そこで電気機関車がけん引して馬込まで運ぶことになったという経緯のようだ。東京都交通局のサイトによると、地下鉄で電気機関車を導入したのは日本で初めてという。

 共同通信社本社に近い大江戸線汐留駅から浅草線への連絡線が伸びていることを最近知った。汐留駅ホームからよく見ると、築地市場側の先端からそれらしい線路が見える。だが、E5000形が走るのは終電後のよう。過去の都営フェスタでは展示されていたので、実物を目にできる数少ない機会の一つではと考えて行ってみた。

 会場は馬込検修場。浅草線のほか相互乗り入れの京浜急行や京成の電車の展示がメイン。来春、登場する新型電車5500形を中心に、ずらりと電車が並んでいるその一番端に、一回り小さい大江戸線電車と並んでE5000形が止まっていた。特徴は小柄な車体からぐんと伸びているパンタグラフ。これがないと、見た目はディーゼル機関車のようだ。

 少し離れた留置線に止まっていた別の車体は側面がよく見えた。2両を背中合わせに連結して1両の機関車として運用していることがよく分かる。だれに見られることもない、地下を走る事業用だからか、外見は武骨者のイメージ。過去のフェスタではデモ走行を行ったことがあると聞く。また機会があるのなら見てみたい。

 ☆共同通信社編集局企画委員 美浦克教


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