浅見帆帆子 未来は自由!

「フェイクニュース」の扱い方

2018年5月28日

 

 最近、「フェイクニュース」という言葉を聞くようになりました。言葉の通り、虚偽の情報で作られたニュースのことです。まるで本当のことのように書かれるため、見た(読んだ)人たちが信じてしまう……だけではなく、SNSの特性としてそれが拡散されるのが恐ろしいところです。

 先日も「ある居酒屋に宴会を予約していた○○大学の教職員たちが、直前に大人数で無断キャンセルしたために居酒屋が大きな被害を受けた」という内容がネット上に拡散されました。

 ところがこれはフェイクニュース、内容どころか、居酒屋も○○大学も実在しないものだったのです。

 誰がなんのためにこんなことをするかは置いといて……SNS上の記事については、「良いニュースのみ」拡散すればいいのではないかな、と思います。

 良いニュースも悪いニュースも真相はわかりません。今回の話も、仮に「直前に無断キャンセルした」という話が事実だとしても、そこに至るまで当事者たちにどんな経緯があって、どんな事情があったかは他人にはわからないのです。ですから簡単に「○○大学の教職員は非常識」と言うことはできないし、一緒に非難することもできません。かと言って、その真相を突き止めることはできません。ですが、これが良いニュースの場合は、たとえフェイクのものを拡散してしまったとしても、それほど被害は大きくないでしょう。

 より身近なことで考えるとわかりやすくなります。たとえば誰かの悪口を本人がいないところで口にするのは、話している人の私見であって事実ではありません。たとえ事実だとしても、(上記と同じで)そこに至るまでの経緯と事情は他人にはわからないので、見たこともない他人が勝手に決めることはできません。

 これがもし「あの人は素晴らしい」という種類の良い話だとしたら、たとえそれが事実よりオーバーで「盛られた話」だとしても、または作られた話であっても、それほど被害は大きくない……むしろそれが本人の耳に入り、事実以上に褒められていると知ったら、それに沿うよう姿勢を正すような気持ちになるかもしれません。どちらにしろ、嫌な気分になる人は少ないでしょう。

 SNSは拡散力がある分、内容が事実かどうかというより、拡散されるエネルギーの質で拡散するかどうかを選んだほうが全体のためになるような気がするのです。(405回、毎週月曜に配信)

☆浅見帆帆子(あさみ・ほほこ) 著書に『あなたは絶対! 運がいい3』(廣済堂出版)など累計部数450万部を超す作家・デザイナー。メルマガ「浅見帆帆子の宇宙につながる話」が「まぐまぐ大賞2017」「こころ部門」で1位を受賞。公式HP:www.hohoko-style.com


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