浅見帆帆子 未来は自由!

気分を切りかえるコツ

2017年11月13日

 

 「不安や憂鬱な状態から気分を切りかえるコツはなんですか?」という前回の質問に対する答えの続きです。

 山本左近さんに続き、武田双雲くんは、「すべてを感じること」と答えました。

 たとえば書を書くときに、なんとなく筆をとってなんとなく墨をつけて……とするのではなく、とても高級な筆をとるように大事に持ち上げ、毛の一本一本の動きまで感じるようにする、するとそれだけで気持ちが整ってくる、という方法です。

 これを日常生活でも実践する……たとえば顔を洗ってタオルでぬぐうときに、そのタオルの肌触り、香りなどすべてを味わう、シャツに腕を通すときに(双雲くんいわく)、

「あぁ、今、自分の腕が袖を通って……この感触、この気持ち良さ、清潔な石鹸の香り……」

 と、ここまでできるかどうかはわかりませんが(笑)、とにかく普段気にしていないひとつひとつを味わうようにすると、それだけで自分のブレが調整されてなにかが戻ってくる、と言います。

 これについても私と共通点がありました。

 たとえば食器を洗うときに、目の前のその器を、自分のお気に入りで思い入れのある大切なモノだと思い、大事なモノを扱うように丁寧に泡立て、ゆっくりとすすぐ……そう思っただけで、ザワザワしていた気持ちがおさまるのです。もちろん、実際に洗わなくても(食器洗い機に入れるときも)、そう意識しただけで気持ちが整います。

 茶道において、ひとつひとつの所作を美しく丁寧に行うことが大事とされているのはこういうことかもしれない……と、日常の皿洗いから千利休の奥義にまで展開して考えられるのは、よほど今の私が忙しいからでしょう。子育てと仕事の両立でパンパンなので、「お皿洗いから宇宙を見る(見ずにはいられない)」という感覚なのです(笑)。

 3人とも自分の生活から編み出しているので形は三者三様ですが、言いたいことは常に重なっているのが面白いところでした。(378回、毎週月曜に配信)

☆浅見帆帆子(あさみ・ほほこ)著書に『変化はいつも突然に……毎日、ふと思う(16) 帆帆子の日記』(廣済堂出版)、『出逢う力』(宝島社)など累計部数450万部を超す作家・デザイナー。公式HP:www.hohoko-style.com


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