音楽玉手箱

<隠れた名盤> 杉山清貴『MY SONG MY SOUL』 歌から景色がくっきりと浮かんでくる

2018年7月11日

 杉山清貴『MY SONG MY SOUL』

 デビュー35周年記念作。近年は南佳孝とのコラボや、オメガトライブの再結成など活動形態が柔軟だが、ソロ作品の内容も随分と充実している。

 まず本編の全10曲中、作曲はわずか2曲で様々な作家や演奏家に委ねているのにバラツキはなく、むしろ良質な音楽の世界に導かれるようだ。

 3拍子バラードの『月に口づけ』はピアノに寄り添う歌声が切なく(ボーナス曲として、ボーカル&ギター・バージョンも収録され、こちらは穏やかな作風で見事)、かと思えば80年代シティ・ポップ風の『My sweet lady』はかつてのファンも歓喜しそうなほど元気だし、さりげない幸せを穏やかに歌う『I’ll never be Alone』も、還暦近い彼だからこそ心に深く浸透する。何より、歌詞を見ずとも景色がくっきりと想起される歌唱は最大の魅力だろう。

 本作の前月に発売されたオメガトライブ時代のDJスペシャル盤とベスト盤をセットにした(2CD+DVD)も盛り沢山な企画として大好評。彼の歌声を聴けば、自分の資質を見極めてより活かしたいと思うはず。

(キングレコード・通常盤 2778円+税)=臼井孝


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