音楽玉手箱

<隠れた名盤> 香西かおり『玉置浩二を唄う』 激しさも優しさも、深い

2018年1月10日

 香西かおり『玉置浩二を唄う』

 玉置浩二作曲の楽曲をカバーした6曲に加え、『無言坂』『標ない道』など玉置が香西に提供した4曲を2017年に新録音した好企画盤。

 まず、『あなたに』『君がいないから』『メロディー』に驚いた。最初、穏やかに微笑むように歌っていると思いきや、クライマックスで、まるで感極まったように熱唱しているからだ。特に、この3曲は、是非フルコーラスで聴いて欲しい。

 中盤を中心に収められたセルフカバーは、ピアノ(またはキーボード)とギターというシンプルな演奏が、主人公の感情をより浮き立たせる。特に『すき』は、こんなに狂おしい恋心を唄っていたのかとドキリとした。本作だからこそ見せる激しさも優しさも、どれも深く、この両極はまさに玉置浩二の魅力そのものだろう。

 ラストの『嘲笑』は、星空を通して幾多の人々に想いを馳せるようなバラードで、原曲のビートたけし版も無骨で味があるが、香西版も愛しい気持ちにさせる。本作を聴けば、感情の波が大きくなる相手のことを、実は大切な存在だとより意識するはず。

(ユニバーサル・2778円+税)=臼井孝


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