新刊レビュー

『世界がわかる!仮想恋人図鑑』オフィス・ポストイット編 強く生きますよっと

2017年9月01日

 

 某ちえみのネタでおなじみ「35億」ですが、2017年に入り世界の男性人口がほぼ38億まで伸びたことをお知らせします。そこでイケメン達と一挙に出会う夢のような本が発売されました!バンザーイ!その名も「世界がわかる!仮想恋人図鑑」。

 ……あー、仮想ねー、だよねー。アラフォーの入り口が見えてきた30代としては、最短距離で結果を手にしたいのが正直なところですが、まぁそれは本に対して求めすぎっすな。目を覚まして読み始めることに。

 各国の国民性や文化風習を、「男性」という切り口で紹介している本書。たとえばエチオピア人は結婚したら「初夜の翌朝、血で汚れたシーツを門に掛け、『新婦は処女だった』と」報告したり、イタリアは日本より浮気も離婚も少ない(!)という意外すぎる(失礼)データがあったり、南アフリカでは前歯を数本抜くのがおしゃれだったり、ポーランドではクリスマス前になると風呂場に鯉が泳ぎ出したり……。我々の文化や常識とはまったく違う世界があることに驚きを隠せません。

 ちなみに南アフリカで抜かれている前歯は永久歯だそうで、ポーランドに出没する鯉は、クリスマスに食べる習慣があり、数日前に購入して風呂場で生かしておくのだとか。日本におけるスイカ的ポジションだと考えたらいいのかも知れません。

 そしてに気になったのが、各国男子の長所と短所がざっくり書かれているのだけど、いささかひどい仕上がりとなっていること。たとえばフィリピンは「働かない・頼りがいがない・ゴシップ好き・時間にルーズ」、インド「無責任・嘘をつく・おしゃべり好き・全てにルーズ」、ギリシャ「嘘をつく・話を盛る・チャラい」、中国「声が大きい・服がダサい」ガーナ「なんでも神に頼る」そしてアメリカは「筋肉至上主義」……ひどい。もはや悪口。つーか全世界的に「働かない」と「ルーズ」、同時多発しすぎなんですけど。もうこれはお国柄云々じゃなくって、人間ってのはそんなもんだと悟ったほうがラクな気がしてくる。

 いやー、そら嫌だわ仕事も約束も。グータラしたいわ毎日。わかるー。でもいっしょにグータラしたらダメよね絶対。つーことはじゃあ未来の旦那は「経済観念のある」スイスか、「出世欲が強い」シンガポールか? なーんて夢膨らみつつ読み終え本を閉じた。すると目に飛び込んできたのが「仮想」の二文字。そうだったわーまだ誰とも出会ってなかったわーてゆうかスイス人シンガポール人はおろか、日本人男性にもまだ出会ってなかったわー。はぁ。

 一抹の虚しさを感じなくはないが、にしても夢膨らむことうけあい。メンズからメンズへ飛び回る世界旅行が楽しめる一冊だ。……とか言ってんなって? あーはいはい強く生きますよっと!!

(永岡書店 1300円+税)=アリー・マントワネット


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