花まるシネマ

『青の帰り道』 トラブルを乗り越えて完成した傑作

2018年12月04日

(C)映画「青の帰り道」製作委員会

 群馬県の前橋市と東京を舞台に描いた青春群像劇。メガホンをとるのは、山田孝之がプロデュースした『デイアンドナイト』(1月26日公開)を監督した藤井道人。キャストは真野恵里菜、横浜流星のほか、舞台や映画で活躍する実力派俳優陣。

 本作の主人公は、かつて地元の同じ高校に通っていた7人の仲良し高校生たち。卒業後、ある者は歌手を夢見て上京し、ある者は受験に失敗して浪人生になり、親になった者もいる。3年後に再会した彼らが、夢見ていた現実とは違う現実に直面した時のヒリついた痛みを描きます。

 実はこの映画、もっと前に完成しているはずでした。2016年の撮影中に、高畑裕太が強姦致傷容疑で逮捕されるという前代未聞の出来事によって、終盤にさしかかっていた撮影は1週間以内に中止が決定。監督やキャストたちの悔しさは、想像しがたいものがあります。

 プロデューサーと監督の執念によって、撮影は代役に戸塚純貴を立てて1年後に再開され、ついに完成したのが本作。挫折があったからこそ、結束は固まったのだと思いますが、不思議なのはその思いがスクリーンでも固い友情に結ばれている7人に投影されていること。大きな挫折を乗り越えて青春映画の傑作を作り上げたスタッフとキャストたちに拍手を送りたいです。★★★★☆(森田真帆)

12月7日(金)から全国公開

監督:藤井道人

出演:真野恵里菜、清水くるみ、横浜流星


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