花まるシネマ

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 おとぎ話のように、美しく怖い…

2018年7月10日

(C) Universal Pictures

 14年ぶりのシリーズ復活となった前作は、全世界で歴代3位(当時)の驚異的な大ヒットを記録した。日本でも2015年の興収ナンバー1となったが、その半面、内容的には決して褒められたものではなかった。では、続編(シリーズ通算5作目)となる今回はどうか?

 舞台は、あれから3年後。恐竜テーマパークのあったイスラ・ヌブラル島で火山噴火が起き、クレアたち前作の主人公は島に残された恐竜の救出作戦を試みる。だが、その裏で危険な陰謀に利用されているとは知る由もなかった…。

 監督が、脚本家としてはともかく演出力は二流のコリン・トレボロウから、『永遠のこどもたち』『インポッシブル』『怪物はささやく』のスペインの鬼才J・A・バヨナにバトンタッチしたことで、映画としての水準が格段にアップした。この子供映画の名手は、これまでシリーズになかった“エモーション”を随所に持ち込んでみせる。とりわけ効いているのが、物語のキーパーソンとなる少女の存在。というより、少女の画面の中での見せ方の工夫が、シリーズに通底する「人間の科学へのおごりに対する警鐘」というテーマに寓意性をまとわせ、サスペンスとエモーションの見事な緩急を生んでいる。

 「おとぎ話のように、美しく怖い」と形容したくなる本作は、スピルバーグが撮ったシリーズ第1作に比肩する出来栄えだ。★★★★★(外山真也)

監督:J・A・バヨナ

出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード

7月13日(金)から全国公開


バックナンバー

楽しむ

エンタメコラム
特選お役立ちコラム
中島麻希 信州FOOD記
成沢篤人 それはさておき、ひとまずワイン
横山タカ子 暮らしの調味料
東京アート日和
信州スポーツ
信州お天気手帖
イベント情報
イベント情報投稿
映画館情報
書籍・CDランキング
グローバルメニュー
  • 信毎デジタルパスポート
  • 信毎の本オンラインショップ
  • 信毎イベント&チケット
  • 信毎オリジナルグッズ